INTRODUCTION EXAMPLE



INTRODUCTION EXAMPLE

滝川株式会社

長年にわたり構築されたRPGシステムを整理し
80画面あった照会画面を14画面に集約

RPGの知識だけでOpenライクなシステムが作れる事が導入のポイント

COMPANY PROFILE
本社 東京都台東区
創業 1931年
設立 1931年
資本金 2億1,397万円
従業員数 305名
事業内容 理容・美容・エステティック・ネイル用品総合商社
URL http://www.takigawa.co.jp

滝川株式会社は、1931年に創業された老舗の理美容・エステ・ネイルの総合商社である。理容・美容事業、エステティック事業、ネイル事業を3本柱として、全国のサロンへ約5万点の業務用商品の提供をはじめ、技術者の育成、安全性と機能性を兼ね備えた製品開発、またコンプライアンス面にも注力し、理美容業界のリーディングカンパニーとして、業界全体の健全な発展に貢献している企業である。

「新たな言語を覚える事なく、RPGの知識だけでGUI化が実現」することが導入の決め手

同社は、System32の時代から一貫してIBMサーバーを採用し、AS400からIBMへと乗り継いで運用してきた。そして、2008年のIBM i5へのリプレイスにおいて、SOFLAiの前身であるe’forward3の導入を決定したのが、ソフラとの出会いになる。(現在はSOFLAiにバージョンアップしている)
執行役員 情報システム部 部長の川井孝臣氏に導入の経緯を伺った。「2006年から全社規模でのシステム再構築プロジェクトが発足し、IBM以外の提案も含めた検討を経て2008年にSystem i5(9406-525)への入替を採用し、プロジェクトを進めました。 GUIツールについては、当初より各部署から「黒画面ではなく他のソフトのような色の付いた画面で出来ないのか?」という強い要望があり、そこでGUIツールを検討したものの、新たにスキルを習得する必要があり、内製化が定着するまでには時間を要する製品が多く、採用に至りませんでした。
そんな折、以前RPGで書けるツールとして製品紹介を受けていたe’forward3を思い出し、改めて提案を受けたところ、短期間で結果を出すにはe’forward3しかないと判断し採用に至りました。」ここから同社のGUI化プロジェクトがスタートした。
メンバーを増強する過程で、元々ソフト開発会社のRPG技術者であった情報システム部 課長 佐々木貴史氏がプロジェクトに参加すると、すぐに使いこなし始めたという。佐々木氏は導入当初の印象をこう語る。「RPGのスキルを持っていれば、そんなに難しくないなという印象を受けました。その通り作ればその通りに動きますから。ほんとにシンプルに作ることができたというのが最初の印象でしたね。1つ画面を作ればそれを雛形としてまた新しい画面を作る事ができます。元のものを作ってしまえば、派生して色んなものを作ることができるというイメージです。」同社は2017年に、IBM i Power8にリプレイスしたが、その際に全てのRPGプログラムの本数を数えたら、総計で9000本を超えていたそうだ。その中で実際に稼働しているプログラムは5000本程度、同社がSOFLAiで作ったプログラムは100本余りに及ぶ。

現場から高評価を受けたOpenライクな実績照会画面

System32から長い期間かけて引き継がれてきた基幹システムである上に、端末数で350台規模のユーザーが日々使用しているシステムを整理整頓し新しくするのは並大抵の事ではない。
同社ではそれを、照会画面で実現している。
川井氏と佐々木氏より、現場から一定の評価を受けたという実績照会の画面(図表1)を見せて頂いた。
「それまでは、各部門でいろいろな照会画面が散在しており、細かい画面まで入れると総計で80画面程ありました。それらを整理して14画面に集約し、SOFLAiでOpenライクに作り変えて公開しました。各部門で使用している照会画面の把握から始まって、それらを集約していくという工程には、パワーが要りました。」と、川井氏は語る。
結果、図表2の下表のような整理された照会画面が提供され、現場から高評価を得た。ユーザー側は見る必要のある画面が少なくなったのは当然だが、情シス側でもメンテナンスの手間が圧縮され、ダブルのコストダウンだ。

照会画面には、当然グリッドを設けておりExcelでダウンロードもできる。またSOFLAiの監査機能でログを取る事もでき、セキュリティ面も安心である。さらにSQLを内部に組み込むことで「あいまい検索」にも対応し、前方一致のみではなく、そのキーワードが含まれる部分一致のデータも抽出するように作り込んでいる。

業務の肝になる受注画面も、既にSOFLAi化は完了している。
情報システム部 システム課 係長 川村 卓也 氏は、SOFLAiによる受注入力の開発を担当した。「業界特有の商流として“添付”というものがあります。同じ商品を12個注文するとして、11個は有償で、1つは無償サービス、つまり0円というような注文です。12と入力して無償1と入力すると、11と1に分けられ、無償分には単価は付きません。既存のパッケージ製品では対応しにくい要件ですが、SOFLAiは条件分岐もRPGで内製できますし、色を付けて判り易く表示させる事もできます。」
また、SOFLAiのグリッドは、ユーザーに優しい機能や、開発者の負担も軽減する特長をもつ。川村氏は「グリッドは画面サイズを超えてどこまでも横に展開できるので、当然右にスライドしていきますよね。その中で、各自が自分の必要な項目をドラッグ&ドロップで最初に表示するエリアへ移動することができ、しかも次に画面を使う際に、項目の並び順を記憶してくれています。自分たちの好きなようにカスタマイズできる所が良いですね。」続けて「システムの肝になる受注入力をSOFLAiで作りあげたという事には大きな意義があると思っています。また、各部門に散在していた照会画面を集めて整理しSOFLAiで作り直した事も、部署横断的な調整は大変でしたが、出来てみれば反響は大きかったです。」と述べる。

システムのSOFLAi化は概ね実現
今後は「SOFLA AG」に期待

概ね、主な機能のSOFLAi化は進んでいるようだ。同社からみたSOFLAiへの期待を川井氏に伺った。「GUIも含めた業務画面の展開として、アクセスする端末がタブレットやスマホ等と多様化している事により、Webやアプリ対応は必須だと感じています。倉庫ではハンディターミナルをメインに使用していますが、様々な端末を活用することで業務改善に繋がる可能性があります。またSOFLAiの簡単にダウンロードが可能なExcelは業務に不可欠ですので、より親和性を高めていきたい。以上の3点を期待しています。」

続いてノンプログラミング開発ツールSOFLA AGについても「むしろ組織運営の観点では、こちらに興味を持っているのが本音です。今後はより簡単にプログラム開発ができること、開発言語の知識が無くてもノンプログラミングで仕組みが出来上がるのが理想だと考えています。システム部門には、開発に掛かる時間を極力少なくし、現場理解から経営目線まで、俯瞰(広い視野で物事を見ること)的な業務に時間を割くことが求められており、SOFLA AGのコンセプトは、システム部門の今後のニーズにマッチするツールだと思います。」